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豆とゴンサイさん【あさか野ブラブラ紀行】

郡山の人ほど、「郡山市には歴史が無い」なんて言うのを聞きますが、そんな事はありません!

大安場古墳の例にも見られるように、古くから多くの人々が生活し、文化が発達していました。

郡山市の魅力を探し出して伝えるスタイルでは今回、市内の隠れた偉人をご紹介します!!

 

ゴンサイさんって誰だろう?

まめイラスト

皆さんおなじみ郡山の老舗菓子店「柏屋」さんには少し不思議な名前のお菓子があります。「ごんさい豆」。ゴンサイってなんだろう。豆の種類?作った人の名前かな?気になる。一つ買ってみる。かわいいパッケージ。裏の説明によると、
安積艮斎(アサカゴンサイ)」という人がその名の由来。幕末の朱子学者、教育者です。ちなみにゴンサイの「艮」という字は易では山を意味し、山が好きだったからその字を選びました。同様に家にも「見山楼」と名付けるほど。
スタイルスタッフイラストさらに見る。弟子には岩崎弥太郎、高杉晋作、吉田松陰、前島密、小栗上野介 etc
幕末の有名人がゴロゴロいたらしい。

郡山にもこんな偉人がいたんだ。
早速ゴンサイ先生の生家である安積国造神社でお話を聞いてきました。

弟子が2,280余人もいたスゴイ人

ごんさい先生と生徒

「当時の郡山は奥州街道有数の宿場町で国学などの学問や俳諧も盛んでした。そう言う土壌があったからこそ、偉い学者が出たといえます。」

郡山市の安積国造神社に生まれ、学問好きの兄の影響を受けたゴンサイ先生は合理主義思想の「朱子学」を学問の主としましたが、思想は柔軟で平等、他の学派のいいところは認め、取り入れていました。教育方針は個々の個性や能力を見極め、自分の考えは押し付けませんでした。型にはめるような教育はダメダメ!先生になる資格はないと考えていたそう。後に最高学府昌平坂学問所の教授まで上り詰めました。カッコイイ!

そんな玉石混交な門人の中に、土佐出身で三菱財閥の基礎を築いた岩崎弥太郎がいました。彼は寄宿生で、先生と寝起きを共にし、通いの門人よりも多く教えを乞うことができました。その時先生から受けた恩のおかげで郡山には今も三菱関係の施設があるんだって。スゴイなあ。

今も受け継がれるゴンサイズム

イもとごんさい先生先生の人となりはどうだったんだろう?
素顔のゴンサイ先生は子煩悩な五人のお父さん。皮膚の弱い子供のために、草津に湯治に行く事も。奥さんはちょっぴり太めだったそうだよ。すごく偉い学者(最高学府の教授、幕府の高官にも意見できた)なのに友人も多く、幅広い人脈を持ち、客人にも気さくに対応してくれた。こんな逸話があります。イモを極力食べなかった。講義中おならが出ると困るから。気を使う人なんだなあ。

他にも「艮斎誉癖(ゴンサイのホメグセ)」という話が伝わっています。先生は優しい人で、人のいいところを見つけては褒めまくる。現代にも通じる「ほめる教育」だ。人から詩文を見せられれば必ずこれを誉め、その詩文が下手なら字がうまいと誉め、どちらも下手な場合には、紙や筆の上等さを誉めました。当時では大変珍しい時代を先取りしていた教育方針で、海外へも目を向けて幕府へ外交意見も出していた。そんな偉い先生にほめられるものだから門人たちはやる気になって頑張り、混乱した幕末で活躍できたのかも知れない。そりゃ人も集まる訳だね。僕もそんな師匠に出会いたかったよ。安積幼稚園には今もその伝統が受け継がれているそうです。イイネ!

それほど人に優しくできたのも、先生自身が単身江戸に行き、後ろ盾もなく師匠の家に住み込みで勉強し、かなり苦労した経験からなのだそうだ。そんなゴンサイズムを少しでも知ってほしいそう思いました。
最後にそんな先生からの言葉です。

「半途にして怠れば前功を失い、未熟に復る。」

最後まで手を抜かずに全力でやろう!
という言葉です。しみるねえ。

スタイルスタッフ イラスト

〇 〇 〇

ごんさい豆

①「ごんさい豆」
このお菓子は17歳で学者を志し江戸を目指した時、道中食べていた炒り豆に「砂糖でもかかっていたら良かったのになあ」と門人に語った逸話が由来となっているそうです。きな粉の風味がさわやか、まろやか。上品な味わいです。

ごんさい先生と64代目宮司安藤さん

安積が生んだ日本の師
「郡山に歴史がないなんてとんでもないことですよ。」安積国造神社64代目宮司である安藤智重氏は語ります。自身も先祖である先生を研究し、郡山の歴史にも精通、「安積歴史入門」という本も出しておられます。安藤氏にゴンサイ先生の教育論や人柄などをお聞きしました。

資料

③先生直筆の貴重な本が並ぶ艮斎記念館

資料④2280余人の名前を綴った艮斎門人帳(福島県重要文化財)

ごんさい先生像

⑤ゴンサイ先生は 頼山陽等と共に日本八大家とされている

取材協力

安積国造神社境内

安積艮斎記念館(安積国造神社内)
福島県郡山市清水台1-6-23
Tel 024-932-1145

201605スタイル郡山P8掲載

さくら通り登り口すぐです。白い鳥居が目印↓

福島県郡山市清水台1-6-23

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