おもちゃは文化だ!! ~貴重なおもちゃを後世に~ 日本おもちゃ保存協会インタビュー

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今年で4回目の開催となる『現代玩具(おもちゃ)コレクター展』。
ポスターを見るだけでも懐かしのTVアニメや特撮で慣れ親しんだキャラクターがずらりと並んでワクワクします。

8/18(土)〜19(日)の開催前に、主催している日本おもちゃ保存協会とはどんな団体で、
どんなイベントなのか、事務所にお邪魔し理事長の及川さんにお話を伺ってきました!!

おもちゃ保存協会取材

▲及川さんと写っているのは、丸出だめ夫に登場するボロットくん。1960~1970年ごろ、フルヤの懸賞品として登場。目がピカピカと3色に光るのが画期的でPOPですね♪

★ 日本おもちゃ保存協会について教えてください。

JTPA(日本おもちゃ保存協会(Japan Toy Preservation Association)は日本でも数少ないおもちゃの保存をメインとした非営利団体です。
構想から約3年を費やし2015年から活動を開始いたしました。日本の文化でもある「おもちゃの保存」を通して様々な分野で活動をおこなっていきたいと考えております。
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▲黄金バット人形 [セルロイド製]見た目はプラスチックに似ているけど、それ以前のメジャーな素材。おもちゃ保存協会取材

▲変身忍者 嵐ベルト

★ 発足のきっかけは何ですか?

おもちゃ保存協会取材 おもちゃ保存協会取材

最初は友人や知人のおもちゃや古いものを集めるコレクターさん達のサークルのような情報収集がメインの集まりでした。

そこでいつも問題になっていたのは、僕たちコレクターの未来・集めたおもちゃの未来です。僕たちコレクターは将来いなくなります。残されたおもちゃは一体どうなるのでしょう?捨てられたり売られたり(するかもしれません)。

今やおもちゃは文化的価値のあるものも出てきています。そんな、おもちゃの最終的な生き場所を作りたい。また、おもちゃはもっと世の中の役に立つのではないか?役に立つはずだと考え、キチンとした法人を立ち上げて活動するべきと思い立ち上げました。

震災で失われたおもちゃの思い出も触れることによって復興になるのではという思いもあって発足となりました。

★ どんな種類のおもちゃがあるのですか?

プラモデル・ブリキ・車・電車・ソフビ・人形・超合金・ミニカー・販促品 等々、ありとあらゆるおもちゃが有ると思います。約1000点はございます。各コレクターさん達がそれぞれ違うモノを集めているため、いろんなものがありますよ。

おもちゃ保存協会取材

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▲円谷監督の特撮技術が見事であったため、本物の海戦撮影映像だと米軍に疑われたというエピソード付きの『日本海大海戦』の台本!

★ おもちゃ文化を通じてアピールしたい事などは何ですか?

おもちゃ保存協会取材

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おもちゃは古くなるとほとんど捨てられてしまいますが、子供の頃の思い出もなくなってしまいます。ですから、もっとおもちゃを大切にし思い出も失われないよう大事に保存し育ててほしいと思います。実はここにモノを大切にする・大切に使う、もったいないの精神があるのです。

環境にもリユースという最後まで使う・直して使うなどの優しい心遣いがあるのです。私どもでは”おもちゃの修理”も行っております。モノを大切にしましょう!

★ 無限プロジェクトとは何でしょうか?

おもちゃの持つ無限の可能性を引き出すプロジェクトで、おもちゃで何ができるかに挑戦するプロジェクトでもあります。

おもちゃ保存協会取材

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▲ご存知!円谷監督ゆかりのウルトラQシリーズ・有名キャラクター『カネゴン』

がま口の傍にも小さなカネゴンがチョコンと座ってカワイイ♪優れたキャラクターデザインは現在も愛され続け、ファンが大勢♡

おもちゃ保存協会取材

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▲機動戦士ガンダムより量産型ザク

★ イベント開催4回目となりますが、どういった内容ですか?

今回のテーマは『マイコレクション』です。今まで色々なテーマで現代おもちゃコレクター展を開催してきましたが、一度も自分の好きなコレクションを飾っていなかったので、今回は好きなモノを飾るテーマです。懐かしのおもちゃが多数展示されています。今回は約500点ぐらいと思います。

毎年恒例となっている駄菓子屋も開店し、子供の好きなくじ引きや駄菓子の販売もいたします。コスプレも登場しますし、特撮ヒーローやゴジラがいるかも⁉ 19日には郡山のご当地ヒーロー”ダバイザー”が登場!! その他、懐かしいアニメ・特撮の放映なんかも用意しています。

おもちゃ保存協会取材

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▲ゴジラ、モスラ、バルタン星人、ブースカ、チョッパー(等身大)がお出迎え♡

おもちゃ保存協会取材

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▲豆本の数々。きちんと製本されていて、本当に読めるよ!

★ 今後の展開は? (将来の展望など)

おもちゃ保存協会取材

現在イベントのプロデュース・おもちゃのレンタルを主にやっておりますが、本当の目的は、郡山市に”おもちゃの博物館”を誘致することが最終目的です。観光スポットが無い郡山市に子供から大人までいつでも楽しめる博物館を造る、おもちゃの生き場所を造る、おもちゃのイベントをいつでも開催している、おもちゃの聖地を郡山に造りたいと活動しております。

おもちゃ保存協会取材

▲残念ながら普段は各コレクターさんの自宅に行かないと拝見できません。事務所も自宅兼用となっています。(←興味のある方はぜひイベントにいらして下さいね!!見応えがありますよ。)

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▲(左)梅津先生の『まことちゃん』左手はもちろん「ぐわしっ!」(右)店舗ディスプレイ用『ペコちゃん』 アイキャッチとして首がゆらゆら揺れるデザイン。

会員は皆さん色んな職業の方々で、自営の方もいればサラリーマンの方・技術系の方や学生さんも参加しています。また、協賛をいただいている(株)MIDOR(I TSUTAYA郡山)様、円谷英二監督の生家の円谷誠様、イオンタウンのゲームセンター・バンダイナムコの支配人様、昔からお世話になっているタルカワ模型店様と幅広い分野で関わっていただいております。

おもちゃが好きな方なら誰でも参加できます。コレクターでなくてもサポートしたいと思う方なら大歓迎です。

★いかがでしたか?

2時間弱の取材でしたが、及川さんのおもちゃに賭ける情熱や熱い思いが伝わってきました。郡山市に観光スポットとなるような『おもちゃの博物館』が出来たら、地元の人はもちろん、全国からファンが来るようになりそうですよね!!
今のところ、貴重なコレクションを拝見できる機会は夏のイベントのみです。『現代玩具(おもちゃ)コレクター展』はおもちゃ好きには絶好のチャンスですよ!!

※2018年は8/18(土)〜19(日)開催

【取材協力・お問い合わせ】

おもちゃ保存協会取材

NPO法人 日本おもちゃ保存協会
住所:郡山市愛宕町1-7-402
TEL:024‐921‐7833

 

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