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郡山市で最初の夏祭り『鬼子母尊神大祭』。
でも、鬼子母神って何なんだろう?
法現寺さんに話を伺ってみました。

「鬼子母神」(きしもじん)

昔むか~し、インドでのお話じゃ。

パーンチカという武神の妻で、ハーリティーという美しい女神がおった。彼女は自分の500人もの子供を育てるため、なんと!人の子供を次々とさらって食べようとしたのじゃ。大事な子供を失った人々の恐れと嘆きは、お釈迦様にも届いておった。

お釈迦様はある日一計を案じ、ハーリティーが最も可愛がっていた末子のピンガーラを隠してしまわれたのじゃ。突然、最愛の我が子の姿が見えなくなったハーリティーは気も狂わんばかりでの。それこそ世界中を探し回ったが見つからぬ。
途方に暮れ、ついにお釈迦様の元へ辿り着き、助けを求めた。するとお釈迦様はハーリティーにこう説いたのじゃ。

「お前は500人もの子供の内、たった1人居なくなっただけで、このように嘆き悲しみ私に助けを求めている。たった数人しかいない子供をお前にさらわれた人間の親の悲しみはどれほどであっただろう。今のお前にならば、その気持ちが分かるのではないか?」

鬼になったハーリティ

お釈迦様は命の大切さ、子供を想う気持ちは人間も鬼神も変わりない事を説き、子供をハーリティーに返してやった。
すっかり改心したハーリティーは以後、仏の教えを守り、仏法、子供や母親・安産の守り神『鬼子母神』となったということじゃ。

鬼子母神となった

鬼の字

◆鬼の字…鬼子母神を表記する際、一本少ない「鬼」という字が当てられる事があります。これは、お釈迦様に諭され改心して鬼ではなくなったため。一画目の点、つまり「ツノ」を取ったんですね。

ザクロ

◆ザクロの逸話…吉祥果とも呼ばれる「ざくろ」の果実。種子が多く、子宝・安産・子孫繁栄・豊穣に通じるとして鬼子母神を象徴するものとして使われるそうです。

蟲切(むしきり)あめ

◆7月7日、8日の鬼子母神大祭は子供を厄災から守る伝統の夏祭り。境内で売られる名物『蟲切り飴』は「かんの虫などに効く」と言われ、飴の入った袋を笹に結びつけた法現寺のオリジナル。

取材協力:法現寺

鬼子母神 お祭り

◆120~130年前、お寺の前に小さな鬼子母神の像が来ると、人々はこぞって手を合わせたそうな…。100年以上の歴史を持つ日蓮宗のお寺です。お話を聞かせてくれた副住職さんも鬼子母神同様、子供が大好き♪お参りの際は是非、本堂での祈祷もどうぞ。

法現寺
TEL 024-932-7634
〒963-8012
福島県郡山市咲田1-22-3
Email: hougenji7634@jupiter.ocn.ne.jp
(@を半角へ直して送信してください)
ホームページ: http://hougenji.xyz

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