なすび×Style的 オンライン 超 ロ~ングインタビュー!~ステイホームサバイバーなすびさんの長話♪~

<なすびさんオンラインインタビュー>

なすび×Style的
オンライン 超 ロ~ングインタビュー!

-ステイホームサバイバーなすびさんの長話♪-

Here is the English version

福島県を代表する人気俳優・タレント、幅広いフィールドで活躍するなすびさん‼ なすびさんと言えば、思い出されるのがTV番組企画の『電波少年的懸賞生活』。長期に渡る軟禁生活にも一人で耐え、お茶の間に笑いと感動を届けてくれたなすびさんは、Twitterでも自らの体験を踏まえながら自粛の大切さを伝え、多くの方が共感しています。
今回はそんな“ステイホームサバイバー”なすびさんへ当時の心境や今思うこと、その後の様々な挑戦など、Style初!テレビ電話取材で貴重なお話をいろいろ伺いました‼

懸賞生活とは?…
日本テレビのTV番組『進ぬ!電波少年』の中での企画[電波少年的懸賞生活]のこと。「人は懸賞だけで生きていけるか?」をテーマに、100万円分当選するまで懸賞だけで生活するというもの。1998年1月~1999年3月まで、日本編と韓国編双方の企画になすびさんが挑み大人気に。

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おこもり生活(懸賞生活)について

Q. 辛かった事・嬉しかった事は?どんなことを考えながら過ごしていましたか?

当時は全てが辛く地獄の日々でした。「一人ロックダウン」のような、外に出られないという閉塞感がありました。食べるもの、着るものも懸賞で当たらないと手に入らない。当選で手に入れたドッグフードだけで生活していた時期もあります。寝具もないから座布団を2つに折って枕にして。
でも一番辛かったのは誰にも会えない、話せない事。「なんで自分だけがこんな事をしなきゃならないんだ。こんな思いをしてるくらいなら死んだ方がマシだ。」と、精神的にもどん底を経験しました。
毎日、ハガキを一日に何百枚も書く単純作業を繰り返すのは身体よりも精神的に参ってしまうんです。TVに映る姿は編集され、楽しそうなものばかりでしたが、自分にとっては辛い思い出ばかりでした。
その中でも、当選することで目標の金額に近付いたときは嬉しかったです。当選する度になんとか希望を繋いで一年三ヶ月やりきりました。

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Q. 今の自粛生活にも活かせると思うのですが、【ポジティブに過ごすコツ】はありますか?

自分の中で、うまく気持ちに整理をつけながら、日々の生活の中で小さな幸せを感じることかな。
僕は幸せのハードル(基準)がものすごく低いんですね。例えば懸賞生活でドッグフードを食べ続けていた頃に比べれば、一日一回でも人間のご飯を食べられるだけで幸せ。おかずがなくても大丈夫。自粛生活では、今までと同じ高さの「ハードル=幸せ」を求めるときついけど、そのハードルを少し下げられたらいいかもしれません。
当時と今では状況も違いますが、海外でコロナとの戦いが「戦争」に例えられている事を考えると、少しの間、外出を自粛するくらいは大した事じゃないと思うんです。とにかく頑張るしかない。
物流や交通、金融や通信、医療や介護の現場など最前線で、社会を守るために命懸けで頑張っている方たちを思えば、その人達の負担を減らすためにも自分たちが耐える必要がある。そして、身の周りの大切な人達を守るために、自分たちも命懸けで行動する必要があると思うんです。想像力を深めて、自分だけ良ければいいというんじゃなく。
自由を急に奪われると不自由かもしれないですが、1ヶ月や2ヶ月、家に閉じこもっていても死にません。ある意味1年3ヶ月の自粛生活経験者として、僕が実証してしまいましたからね。

エベレストへの挑戦について

Q. エベレスト登頂挑戦のきっかけは?

311(東日本大震災)後、ふるさと福島や東北へ、自分が何か恩返しが出来ないかと模索していました。僕が復興イベントに参加して先頭に立って旗振り役をする事で、福島へ人々の目を向けさせたり、風評被害を払拭するきっかけ作りになるかも知れない。頑張っている自分の姿が福島の人を元気づけるんじゃないかと思ったんです。そんな時、「なすびにしか出来ない事があるはずだ、それを考えて欲しい」という声があって。
知人の勧めもきっかけに四国八十八ヶ所、お遍路の旅もしました。鎮魂の祈りです。そこで、それまで登山経験はなかったんですが巡拝タイムが常人の約半分で。「山登り、向いてるんじゃない?」と言われたのが一つのきっかけ。それからいろいろありましてエベレストを目指すことになりました。お金や物という方法での応援もありますけど、心の復興というのも大事じゃないかって。
(死にに行くような個人の企画に)費用は出せないとスポンサーになるのを断られたり、売名行為だとか便乗(商法)だとか批判もされましたが、自分が頑張ることで東北や福島の人々の背中を押すせるような『心の復興』を目指しました。

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Q. 3度の度重なる試練にどんな気持ちでしたか?

はい。3度の挑戦で、(雪崩事故や大地震など)いずれもアクシデントに見舞われて心ならずも断念せざるを得ない状況になりました。途中何度ももう駄目だと考えましたが、そこで自分の気持ちを強く持ち続けられたのは福島の人々の応援があったから。そして懸賞生活の辛さにくらべればまだまだ登れる、とも。その時も今の状況でも精神修養ではないですが、過去の経験が生かされました。

なすびインタビュー

Q. 4度目に登頂を成し遂げたときの感想は?

「東北に笑顔を届けたい‼」というのが目標だったので、頂上に到達出来た時は、ようやく約束を果たせた、皆さんに笑顔を届けられるかな、という安心感、安堵感でした。
登山では下山の時のほうが事故が多いので、達成感や満足感より、無事に下山できるかという不安の方が大きかったですね。

なすびインタビュー

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Q. 故郷と世界を見て感じたことは?

海外でも福島応援の法被(はっぴ)を着ていました。そうすると「それ何だ?」と外国人に質問される。そして「福島は人が住んでいるのか?」「誰も住んでいないんじゃないのか?」と言われるんです。世界から見たら、福島は津波や地震があった時のまま、時計の針が止まってしまっているんだなと感じました。おそらく今でもそう思っている人が多いと思う。だから発信し続ける事が大事だと思います。

Q. 福島県について思うことは?

福島が目指す未来があるかもと思って2017年にチェルノブイリ原発に行きました。(爆発事故があった)四号炉までは許可を取れば見学できるんです。年間何十万人という多くの人が『負の遺産』として見学に訪れています。作業している人も普通にタバコを吸いながらその辺普通に歩いてたり。30年経つとここまでなるんだと。
僕も年に1回か2回は定期的に『いちえふ(福島第一原発)』を見に行っています。時間はかかるけれど、福島もいづれは「廃炉はうまくいきました」と世界中の注目を浴びるような研究成果を情報発信していけるかもしれない。マイナスからプラスにできるような福島の可能性を感じた旅でした。

なすびさん自身について

Q. なすびさんの元気の素とは?

先ほども言いましたが、僕は幸せのハードル(基準)がものすごく低いので。正直、自分の幸せはどうでもいいくらいすぐ叶うことも。ただ僕の周りの人が一人でも多く幸せだと、それが思いもよらない自分の幸せに繋がる。自分が何かすることで、周りの人々が笑顔になったり幸せになってもらえたら自分も幸せです。

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Q. なすびさんがこれから目指しているものは?

僕の出発はお笑い芸人なんですけど、本来は喜劇俳優を目指してこの世界に入りました。大震災後の登山は目的ではなく、誰かを笑顔にすることが目標でした。
具体的な肩書きは難しいですが、あえて言うなら肩書き「なすび」として誰かが求めてくれていることを最大限、形にしていく。応えることでしょうか。
皆さんが笑顔になれるものを模索して、皆さんが求めるものになるべく寄り添っていけたらと思っています。そういったものを追求した先に、自分がなりたいものがあるのかも知れないです。

Q. 突然ですが、オススメのなすび料理は?

あんまり共食いするのもあれなんですけど(笑)。情報によると、なすはほとんどが水分で栄養は少ないと聞き、少しがっかりですが(笑)。なすは油と相性が良いそうなので、揚げて天ぷらにしたり麻婆茄子なんか僕は好きです。

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読者の皆さんにメッセージをお願いします‼

自分は父方がいわき、母方が会津美里町の出身で、実家があるのは福島市なんです。県内3地方全てに縁がある。生まれも育ちも福島。福島のハイブリッドである僕にとって福島は大切な場所。そこに住む人達が笑顔であったり元気であったりできるよう情報発信を続けていきたい。福島にずっと寄り添っていきたいと思っていますので、これからも一緒に福島を盛り上げてなすびを応援してください‼ 僕のこの顔のように、末永~く応援してください。僕も末永~く福島を応援しています。


 終始、実に紳士的に対応してくださったなすびさん。淀みなく話す言葉や内容からは、ふるさと福島への想い、生真面目さと勤勉さ、誠実さが感じられました。何度も出てくる「誰かの幸せ」を心から願っているなすびさんは本当に素敵なナイスガイ。中身が男前なんだと思わせられました。中身だけでなく、笑顔もチャーミングでしたよ!

<プロフィール>

なすび/俳優・タレント。福島県出身。福島に元気と勇気、夢と希望をとエベレスト登頂を志し、3度の失敗にもめげず、2016年5月19日に4度目の挑戦で成功。
福島県あったかふくしま観光交流大使/山の日アンバサダー/富良野自然塾裏磐梯校特別インストラクター/安達太良山観光大使

なすびインタビュー


スタイル郡山6月号掲載↓

なすびインタビュー

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