《ふたりの円谷》円谷 幸吉と円谷 英二

夢を叶えた超人達に会えるまち須賀川

『ふたりの円谷』

特撮映画『ゴジラ』、特撮テレビシリーズ『ウルトラQ』・『ウルトラマン』の生みの親であり「特撮の神様」と称される円谷英二。そして、東京オリンピック男子マラソンで銅メダリストに輝き、日本中を熱狂させた円谷幸吉。

「好き」という情熱を持ち続け、目標に向かってひたむきに努力する姿勢は通じるものがあります。須賀川の街をたずねれば、夢を叶えるヒントがもらえるかもしれない!

ゴジラやウルトラマンを生み出した「特撮の神様」円谷英二

「特撮は、出来ないことを苦労して実現させる。そこに、特撮を作る面白さがあるんですよ。」

「特撮の神様」円谷英二

円谷英二

1901年7月7日に須賀川市の糀屋を営む「大束屋」で生まれた円谷英二。
幼くして母を亡くした英二は、祖母に育てられます。映写機や飛行機に興味津々の子ども時代を過ごし、日本飛行学校の1期生として進学するため1916年に上京。しかし、飛行機事故や台風で学校は廃校になり、操縦士の夢は絶たれてしまいました。
その後、電機学校に通いながら玩具会社で働き、おもちゃの企画開発を行いました。そのころ偶然に出会った映画会社の技師に誘われ、カメラマンとして映画の撮影の技術を磨きます。映画「キングコング」を見て衝撃を受けた英二は独自に特撮の研究を始めます。そして、ミニチュアセットでアクターが怪獣のスーツを着て演技する、特撮映画「ゴジラ」を数ヵ月で制作、1954年に公開されました。限られた予算や設備でも、英二はアイディアによって迫力ある映像を作り出していきます。
「ゴジラ」が公開されると大ヒットし、2年後にはアメリカでも公開されます。
1966年に日本初の特撮テレビシリーズである「ウルトラQ」、続けて「ウルトラマンシリーズ」が放送され、当時の子どもたちの間で大人気。現在まで続くウルトラシリーズの礎を築きました。英二の出身地である須賀川市は、ウルトラマンの故郷「M78星雲 光の国」と姉妹都市です。

戦後初!マラソンで銅メダルを獲得した円谷幸吉

「自己を裏切れば、その結果が成績として現われる。正しい生活、正しい精神、正しいトレーニングにより、実力が発揮される。」

幸吉選手 表彰

1940年5月13日に須賀川で生まれた円谷幸吉。農家の7人兄弟の末っ子で、畑仕事を手伝う家族思いの子どもでした。本格的に走り始めたのは高校2年生になってから。兄の喜久造さんのチームが出場した福島県縦断駅伝で、代走として出場することになった幸吉は区間新記録の走りを見せます。
1959年に自衛隊に入隊した幸吉は郡山駐屯部隊に配属され、先輩と二人で陸上部を創設して練習に励みました。休日には、先輩とともに郡山から須賀川までの約20キロを走って実家に戻っていたそうです。1961年の東日本駅伝では合計で15人を抜き、全3区間で新記録。次第に名が広まります。
1962年には東京オリンピックに向けた選手強化のため、自衛隊体育学校に1期生として入学。忍耐の人・幸吉は、コーチのもと長距離走の練習を重ねます。
1964年の春、たった2回のマラソン大会出場で代表選手の座を手にしました!東京オリンピックの最終日に開催された男子マラソンで3位・銅メダル。戦後のオリンピック陸上競技で初のメダルを獲得するという偉業です!
オリンピックの1万メートルとマラソンに同時出場した選手は、これまで幸吉ただ一人です。

1964年11月 須賀川市内をジープで凱旋パレードする幸吉↓

幸吉選手 凱旋パレード

畠野コーチと円谷幸吉

 

二人の円谷の伝説を肌で感じるスポット

特撮の正倉院!特撮アーカイブセンター

特撮資料を保存する特撮アーカイブセンター。実際に撮影に使用された貴重な資料を収集・保存・修復しています。
館内の上映映像では、特撮撮影に携わるプロの技を見ることができます。

須賀川特撮アーカイブセンター①外観

須賀川特撮アーカイブセンター②

精巧なミニチュアセットでは、スマホを使って特撮体験ができる。

須賀川特撮アーカイブセンター④ミニチュア

吹き抜けのホールに飾られる飛行機。

須賀川特撮アーカイブセンター③飛行機

収蔵庫ではジェットビートルやマイティジャック号の模型、撮影で使用した「ウルトラマン」や「ウルトラセブン」の人形などが出迎えてくれる。

須賀川特撮アーカイブセンター⑤収蔵庫

須賀川特撮アーカイブセンター

須賀川市柱田字中地前22
開館時間 9:00~17:00
休館日  火曜日 12月29日から1月3日
電 話  0248-94-5200
入館料  無料
駐車場  駐車場有

栄光の記録を見逃すな!円谷幸吉メモリアルホール

幸吉選手が出場したレースの記録や、まじめで粘り強い人柄が伝わる練習ノートなど貴重な資料もあり、彼の偉業を分かりやすく展示しています。
幸吉選手の偉業を後世に伝えるため、ホールのある「須賀川アリーナ」は2023年4月1日から「円谷幸吉メモリアルアリーナ」に名称変更しました。

円谷幸吉メモリアルホール①外観

円谷幸吉メモリアルホール②内観

オリンピックで着用したシューズやユニフォーム、獲得した銅メダル。

円谷幸吉メモリアルホール③ユニフォーム

円谷幸吉メモリアルホール④ユニフォーム

円谷幸吉メモリアルホール⑤メダル

須賀川市民もオリジナルの応援グッズで沿道から幸吉にエールを送った。

円谷幸吉メモリアルホール⑥応援グッズ

円谷幸吉メモリアルホール

須賀川市牛袋町5
開館時間 9:00~17:00
休館日 月曜日(円谷幸吉メモリアルアリーナ休館日による)
電 話  0248-76-8111
入館料  無料
駐車場  駐車場有

メモリアルホール紹介動画はこちら↓
https://www.youtube.com/watch?v=zesLbeVPsGc

二人の円谷が大切にしたスピリットを未来へ伝える

子どもたちが特撮文化を継承!すかがわ特撮塾

すかがわ特撮塾

すかがわ特撮塾では、中高生の塾生達が一流の講師陣から特撮技術を学びました。大迫力のヨロイガーのメイキング映像をYouTubeで見ることができます。

詳しくはこちら↓
https://s-tokusatsu.jp/

2020東京五輪の相澤晃選手も《円谷ランナーズ》

円谷ランナーズ スポーツ少年団では小中学生のランナーが幸吉選手を目指して楽しく走っています!相澤晃選手も小学生の時から所属。阿部弘輝選手と切磋琢磨していました。

円谷ランナーズ

もっと知りたい!須賀川事典《特撮編・ランナーズ編》

須賀川事典では名だたる著名人が二人の円谷の魅力を語ります。詳細はウェブサイトをチェック!

須賀川事典(特撮編)

須賀川事典(ランナーズ編)