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2017年4月30日(日)に郡山市民文化センターで行われた郡山吹奏楽団のスプリングコンサート。第2部のスペシャルゲストとしてタクトを振るのは宮川彬良さん。TVやコンサートで大活躍中の指揮者・演奏家なので、御存知の方も多いのでは?そんな宮川さんに、本番前の練習中の貴重なお時間をいただき、色々お聞きしました♪
Q いつもメディアで拝見しており、とても元気な印象の宮川さんですが、『元気の源』はなんですか?
A 身体的な面で言えば、毎月1~2回は指揮をして思いっきり汗をかくので、まあそれもあるかな。でもやっぱり楽しんで音楽の仕事をしているからでしょうね。
Q 今回の共演のいきさつ、郡吹とのなれそめは?
A (忘却の彼方だという宮川さんに代わって団長の豊田さんに伺いました。)
団長:震災の年、郡山に宮川さん指揮の新日本フィルが来てくださったんです。その時、宮川さんの音楽と楽しいトークにすごく感動したんです。それで、どうしても宮川さんと共演したくて、コンサートの直後に気持ちを伝えました。何度もアプローチして、ようやくこうして実現しました。
宮川:僕も『楽都郡山』の事は知っていましたので、呼んでいただいて光栄だと思いました。
Q 音楽を通じて、聴く人たちに伝えたいことは何ですか?
A んー、特にないんですよね。聴き手に好きに感じてもらえたら。曲に込められている意味‐例えば「平和」だとか「調和」、「勇気」‐そういうものは(伝わるよう)意識していますけど。ただ、自分がのびのびとやっている時に、そういうものが伝わる事はありますね。
Q 宮川さんにとって『音楽』とは何ですか?
A 以前にも同じ質問をされて困った事があるんですよね(苦笑)。
演劇・絵画など様々な芸術がありますが、殆どの芸術家って皆、音楽に憧れているんですよ。そして作品のテーマによく『命』を挙げている。例えばマンガ家の手塚治虫さんが描く『ジャングル大帝』や『ブラックジャック』など。「音楽」を感じさせるシーンがあったりする。そうしたらね、『音楽=命』なんじゃないかと思ったんです。どうですかね、この答えで(笑)。
Q 郡山または福島の方へメッセージをお願いいたします。
A 今の福島の方が置かれている現状には様々な想いを抱いています。一人の日本人として責任なんかも感じたりしますけど。僕にとっては奇しくも3.11の年にコンサートの予定があって、それ以来こうしてご縁があったりと、特別な想いがありますね。僕の母が二本松出身だったりね。
気さくでフレンドリーでエネルギッシュ。取材を通じて「音楽って、演奏できればもちろん、聴くのも観るのも楽しいものなんだなぁ~」とあらためて感じた取材でした。
【宮川彬良さんプロフィール】
1961年東京都出身。劇団四季、東京ディズニーランドなどのショーの音楽で作曲家デビュー。その後、数多くのミュージカルなどを手掛け、自らを舞台音楽家と称する。2004年には、松平健のショーのために作曲した「マツケンサンバⅡ」が大ブレイク、舞台音楽からヒット曲を送り出した。一方で、演奏活動にも精力的に取り組み、さまざまなコンサートを日本全国で行っている。これらは『コンサートはショーである』を信条に作曲、編曲、指揮、ピアノ演奏、解説すべてが自身で為され、幅広い層に親しまれている。
アニメ「宇宙戦艦ヤマト2199」「宇宙戦艦ヤマト2202」の音楽を担当。2013年歌劇「あしたの瞳」、2015年歌劇「ブラックジャック」を発表。2016年NHK木曜時代劇「ちかえもん」、2017年4月からのNHK連続テレビ小説「ひよっこ」の音楽担当など、多岐に渡るジャンルで活躍している。
【郡山吹奏楽団プロフィール】
『吹奏楽を通じて音楽文化の向上を図り、明るい街づくりに貢献する』をテーマに、1972年に創立し、今年創立45周年を迎えました。福島県で最も歴史があり、地域を代表する吹奏楽団です。吹奏楽コンクール全国大会において5回【金賞】を受賞するなど、常に演奏技術・表現力の向上に努めております。現在の団員は約65名。《音楽を通じた活気ある街づくりと、多くの人に感動を与える演奏をするため》日々楽しく活動中!!
Style2017年4月号掲載
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