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『虫刺症について』

虫刺症は様々な虫による疾患を総称しており、今回は代表的なものについて触れてみたいと思います。
虫刺され

ノミは、飼い犬や猫に寄生するものが多く、人よりはむしろ動物のノミを駆除したり隔離する方が効果的なようです。

蚊やブヨによる虫刺は抗ヒスタミン剤の内服、ステロイドの外用が一般的な治療です。

ダニはやや特殊で、人やネズミの居住する環境を好むことから、治療が困難です。
寄生するネズミの駆除や鳥の巣の除去に始まり、家屋、布団や畳のダニを駆除しないと、人への直接の治療はあまり効果が上がりません。
野生動物に寄生するマダニによる刺咬で、最近重症熱性血小板減少症候群による死亡例が報告されていますが、稀なケースです。
1~2週間の潜伏期のあと発熱、消化器症状が現れますが、皮膚科に行き虫体の除去とともにテトラサイクリンの投与を受ければ問題はありません。

ハチ刺症では、アナフィラキシー・ショックが起きた場合1時間以内に死に至ることもあるので、ステロイドの全身投与を含む、迅速な救急処置が必要です。

他にも庭の手入れをしているときに、毛に毒を持つチャドクガの幼虫による毛虫皮膚炎や、アオバアリガタハネカクシの体液がついて発症する線状皮膚炎などがあります。これらはステロイドの外用で十分効果があります。

 

先生のプロフィール
春山秀城(はるやまひでき)先生

doctor haruyama

金透小学校、 第1中学校、 安積高校、 福島医大
福島医大皮膚科、 太田綜合病院、 春山ひふ科

♪趣味

ギター(郡山マンドリンアンサンブル)
オーボエ(アマデウス室内管弦楽団、郡山市民オーケストラ)

 

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