大安場古墳/文学の森資料館 【ありんこ探検隊が行く!! ROOTS[ルーツ] 歴史 in 郡山】
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夏休みと言えば、忘れちゃいけない自由研究!!
頭が痛い課題だけど、やりがいアリ。
今年の夏、女王アリは郡山の歴史に着目。
田村町にある古墳や郡山にゆかりの作家について、
郡山のカケラを調べておいで、探検隊よ!
掘り下げて見る価値アリよ!
今回登場する☆愉快なキャラクター
●ありんこキングダム…郡山市のどこかにあるという、ありんこ達の住処。女王アリの元、かなりの数のありんこ達が仲良く暮らす。
●ありんこ達…何事にも興味津々。普段はのほほんと暮らしているが、冒険の匂いがするとパーティーを組んで出かける。
大安場史跡公園ってどんな施設?何があるの?
郡山市田村町にある都市公園(総合公園)じゃよ。1991年に発見された大安場古墳群が、2000年に国の史跡に指定されたことから周囲の古墳と合わせて整備され、2009年(平成21年)4月4日に大安場史跡公園としてオープンしたのじゃ。
古墳に登ったり、古墳からの出土遺物の展示を見るほかに体験学習イベントなども開催されておるよ。冒険広場や子どもの遊び場もあって、何度でも楽しめるスポットなんじゃ。
第1回企画展「倭の五王の時代の郡山」
出土遺物が豊富な郡山市の事例を中心に、倭の五王の時代における古墳文化の波及と変革の様相を紹介します。■日時 2018年7月7日(土)~8月26日(日)
9:00~17:00(最終入館は16:30まで)■会場 大安場史跡公園 ガイダンス施設
■休館日 7月9日(月)、7月17日(火)
【お問い合わせ】
大安場史跡公園
TEL 024-965-1088
郡山市田村町大善寺大安場160
開催中の企画展『倭の五王の時代の郡山』はどんな企画なの?
日本に大王(おおきみ)と呼ばれる支配者が君臨し、国外からは“倭”と呼ばれていた古墳時代。中でも4世紀末から5世紀の中期は、古墳文化が列島の広範囲に波及&変革の時代でもあった。そんな波及&変革の様相を、郡山の出土資料から読み解く企画じゃ。
郡山にも古墳や遺跡があったの?
(当時の政り事の中心だった)奈良や大阪のように大規模な古墳ではないが、各地に小規模な古墳がいくつも作られておった。郡山では、東北最大の前方後方墳・大安場古墳だけでなく、幾つもの古墳や遺跡群が発掘されているんじゃ。
200点の土器。これだけの数を一度に展示するのは稀なんだよ。左半分の土器が黒いのは、炉(ろ)で使用する際に煤(すす)が付いたからなんだって。
焚火に似た炉(ろ)から、壁に作り付けの大きな竈(かまど)へ。サイズや使用法が変わると、食器に脚が付いた高坏(たかつき)が誕生したり、鍋として使う土器の形が胴長になるなどの違いが見られるよ。
なんと、実際の発掘現場からそっくり持ち帰った竈(かまど)。
神々をまつる祭祀や埋葬などの際に用いられた石製模造品。滑石(かっせき)という柔らかな石材で作られたミニチュアの剣や小刀は手の平サイズでチャーミング♪
壺の須恵器(すえき)は朝鮮半島で作られた可能性があるんだって。当時の舶来品なんだね。薄く精巧で、洗練されたデザインだよね。
遺跡や出土品を調べると、どんな事が分かるの?
今回の展示は、住居・土器・集落・古墳・埴輪・祭祀・交流の7つの視点から紹介しておる。例えば朝鮮半島から伝わった須恵器(すえき)や鉄のような品の流通を通して、当時の朝鮮半島との繋がりや流通・人や物の移動など、当時の人々の生活や暮らしぶりが窺えるんじゃ。大昔のものが今でも残っているなんて、すごい事じゃのう。
ここで紹介したものはほんの一部じゃよ。夏休みの自由研究のヒントになるかの。広々としているので、屋外でめいっぱい遊ぶにも最適じゃぞい。
こおりやま文学の森資料館ってどんな施設?何があるの?
小さな宿場町から大きく発展した郡山の礎となった安積開拓。その事業の中心である開成山の地にある資料館じゃよ。「文学の森」の名称は、開成山の昔の呼び名である「放れ森」から付けられたんじゃ。
文豪ブーム⁈ 文豪をモデルにした漫画やゲームの影響で、古典文学に興味を持つ若い女性が増えているそう。『文豪ストレイドッグス』では中島敦や太宰治、『文豪とアルケミスト』には久米正雄がキャラクターとして登場。
どんな作家の資料があるの?
夏目漱石の門人でもある久米正雄、開拓時の郡山を舞台にした「貧しき人々の群」の著者である宮本百合子(祖父は「安積開拓の父」と呼ばれた中條政恒)など、近代文学において郡山との関わりの深い作家達の資料や足跡が見られるのじゃ。
直筆の書簡や(生前の)芥川龍之介が参加している映像など、ここにしかない貴重な資料もあるぞい。
宮本百合子が『貧しき人々の群』で文壇に登場したのは17歳の時。モデルになった舞台が安積開拓時の郡山なんだね。
郡山市の公募には、「三汀賞」(久米正雄の俳号「三汀」にちなみ広く俳句を募集)と「久米賞・百合子賞」(中学3年生が対象・未発表の小説や詩を募集)があるよ。
開成にある安高(県立安積高校)は、なんと3人もの芥川賞作家を輩出しているんだよ。(中山義秀、東野辺薫、玄侑宗久)
夏目漱石門下の久米正雄自身、友人関係が広かった。(亡くなる少し前の)芥川龍之介や友人たちなどを映した映像はここにしかない貴重なものなんだよ。
あまり詳しくなくても楽しめる?
常設展示のほかにも、特別企画展や企画展が年に数回開催されておっての。有名な作家の作品に触れるチャンスじゃよ。
久米正雄記念館は彼が作家生活の後半を過ごした和洋折衷造りの建物なんじゃ。中も見学できるし、広い庭を含めて、森の中にある隠れ家のような絶好の散策ポイントじゃよ‼
書生が連絡→女給がお茶を出す際に、人数を知らせる装置。新しいものに目がない久米らしい仕組み。
二度の世界一周旅行をした久米が愛用したトランク、珍しい素材のゴルフ道具、使い込まれたグローブなど、彼の素顔が垣間見られる愛用品の数々。
二階の書斎にある机。学業(東京帝国大学英文科)でも優秀だった彼にあやかり、この机に触れ頭を撫でると『頭が良くなる』と評判なんだよ。成績がアップした子供たちからお礼の手紙が届くこともあるんだって。
劇作家としても活躍し、パワフルで仲間想いだった久米くんや、郡山ゆかりの作家や近代文学に詳しくなれるぞ。散策がてら気軽に立ち寄ってみてはいかがかのう。
こおりやま文学の森資料館
TEL 024-991-7610
住所 福島県郡山市豊田町3-5
開館時間 10:00~17:00 ※入館は16:30まで
休館日 月曜日 ※月曜が祝日の場合は翌日、年末年始、館内整理日
利用料金(文学資料館・久米正雄記念館共通)
〈個人〉一般200円 高校・大学生等100円
〈団体〉一般150円 高校・大学生等 70円
※団体は20名以上。中学生以下・65才以上及び障害者手帳をお持ちの方は無料です。
駐車場 総合体育館西側駐車場(無料)
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知れば知るほど、「へぇ~」と思う事しきり。授業で習っていたものって、ほんの一部なんですねえ。(郡山発展の礎となった「安積開拓と安積疏水(そすい)」は、2016年に日本遺産にも認定されましたし、)今後も郡山市についてご紹介していきたいと思います。
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